メルコリゾーツがIR運営企業として初めてノルダック浄水システムを世界展開…マカオなどの自社施設に

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は8月28日、プレミアムウォーター「NORDAQ(ノルダック)」の浄水・ボトリングソリューションをマカオ、フィリピン、キプロスの自社施設に導入したと発表。ホスピタリティグループ及びIR運営企業として初めてのグローバル展開例とのこと。

 ノルダックはスウェーデンで開発されたサステイナブルなウォーターソリューションで、最新鋭の特許技術フィルターを用いて水道水に含まれる不純物や雑味を除去してスムースでまろやかな水を生成し、これを繰り返し使用可能な専用ボトルにボトリングするもの。従来型のペットボトル入りウォーターを提供する場合と比較して、プラスチックゴミの削減及び輸送にかかる二酸化炭素の排出削減といった環境負荷軽減効果が期待されるという。

「ノルダック」浄水システムのイメージ(写真:Melco Resorts & Entertainment Ltd.)

 メルコリゾーツによれば、同社は持続可能性を開発戦略の中核に据え、すべての傘下リゾート施設において使い捨てプラスティックから詰め替え可能なガラスボトルへの置き換えを段階的に進めており、これまでにマカオ及びフィリピンの自社IR併設ホテル客室の43%とレストラン3店舗にノルダックを導入済みで、ペットボトル140万本超を削減することに成功したとのこと。

 今後、マカオの全施設でノルダックシステムを完全運用した際には、年間1480万本のペットボトルが削減される見通しを示し、前月10日に開業したばかりのIR「シティ・オブ・ドリームズ メディテラニアン」(キプロス)にも同システムを導入済みとした。

メルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  中国共産党中央香港マカオ工作弁公室主任で、中国政府の香港マカオ政策担当部門にあたる国務院香港マカ…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  3.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ司法警察局は5月17日、同月16日にコタイ地区のカジノ施設にあるVIPルームを対象に実施し…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun