マカオ市民の文化活動参加率39.4%…2020年第2季=コロナ禍で対前年15.0ポイントの大幅下落

 マカオ政府統計調査局は9月22日、今年第2四半期(2020年4〜6月)のマカオ市民の文化活動への参加に関する調査結果を公表。

 この統計は16歳以上の市民を対象に過去6ヶ月以内に映画館、図書館の訪問、博物館・世界遺産の参観、観劇や絵画鑑賞といった文化活動への参加を調査したもの。参考までに、マカオの総人口はおよそ69万人。

 今年第2四半期、マカオでは文化関連施設でも新型コロナウイルス感染症防疫措置が講じられていた。

 今年第2四半期に文化活動に参加した市民の数は前年同時期から24.7%減の22.91万人で、文化活動参加率(16歳以上の市民に占める文化活動に参加した人の割合)は前年同時期から15.0ポイントの大幅下落となる39.4%にとどまった。マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると19.69万人で、文化活動参加率は13.7ポイント上昇の43.3%。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所の世界遺産・セナド広場=2020年7月19日本紙撮影

 活動別では、マカオ居民の参加人数が最も多かったのが図書館訪問で、21.4%減の10.82万人、活動参加率は6.7ポイント下落の23.8%。ただし、学生に限った参加率は15.3ポイント上昇の66.1%で、非学生の20.1%を大きく上回り、両者の差異は前年同時期の55.1ポイントから46.0ポイントにまで縮まった。

 コロナ禍で映画館を訪れたマカオ居民の数は42.4%減の9.60万人、活動参加率は15.8ポイント下落の21.1%。一方で、マカオで製作された映画またはショートフィルムを鑑賞した人の数は20.0%増の3.87万人に。このほか、インターネットやDVD等のメディアを通じて映画を観たというマカオ居民の数は8.5%減の28.03万人。

 博物館・世界遺産を参観したマカオ居民の数は11.0%減の7.67万人。内訳は、世界遺産参観者数が9.9%増の6.40万人だった一方、博物館参観者数は28.0%減の4.39万人。参観しなかった理由については、興味がない(54.2%)、時間がない(42.3%)が主。参観者数は2桁減だったが、平均参観回数は0.1回の微減となる3.1回。

 パフォーマンスを鑑賞したマカオ居民の数は47.9%減の4.07万人、平均鑑賞回数は0.1回増の2.4回。音楽またはダンスパフォーマンスを鑑賞した人数が2.71万人と最も多く、演劇パフォーマンスは2.29万人だった。

 アートエキジビションを鑑賞したマカオ居民の数は29.7%減の2.39万人、平均鑑賞回数は0.4回減の2.0回。このうち90.2%がその他の文化活動に参加しており、3種類以上の活動に参加した人が75.3%を占めた。

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