マカオの投資家、日本の不動産に熱視線=割安感と高利回り期待で

昨今、マカオで日本の不動産投資に対する注目が高まっているという。

マカオの日刊英字経済紙マカオビジネスデイリーが報じた記事によると、日本の物件を取り扱うマカオの不動産業者、Jプロパティ・マカオのセールス&オペレーション・ダイレクター、エディー・リョン氏は同紙の取材に対し、「日本の不動産市場は20年にも及ぶ停滞期から復調したばかりで非常に魅力的だ」とコメント。また、グレーテスト・プロパティのリージョナル・ダイレクター、アミーゴ・レイ氏も「家賃収入で8〜10%のリターンを期待できる」と語るなど、割安感がある上、高い利回りが期待できるというのがその理由のようだ。

マカオの不動産マーケットは昨年(2014年)下半期から続くカジノ経済の低迷長期化などの影響を受け、硬直状態が続いている。同時に、マカオの1平米あたりの住宅不動産価格は、5年前の2010年8月に2万9220パタカ(日本円換算:約44万円)だったものが、今年8月には2.9倍となる8万4087パタカ(約127万円)にまで高騰しており、経済の先行きが不透明な中、手が出しにくいタイミングとされる。一方、マカオの通貨、マカオパタカは米ドルと為替レートが連動していることから、近年の円安により日本円に対して有利な状況にあり、より金額面での参入ハードルが低く、かつ成長が見込める日本の不動産に注目が集まっているものとみられる。

東京の町並み(イメージ)—本紙撮影

東京の町並み(イメージ)—本紙撮影

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