マカオ居民の人民元建て預金減少続く=16年1月貨幣・金融統計

マカオ政府金融管理局は3月4日、今年(2016年)1月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が8.8%、通知預金が3.5%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から4.5%増加。同時に、準通貨負債は0.4%下落、通貨供給量M2は0.2%増の4738億パタカ(日本円換算:約6兆7443億円)となった。前年同月と比較してM1が3.6%上昇、M2が4.0%下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は30.7%で前月から0.8ポイント、前年同月から3.9ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は51.2%で、前月から0.3ポイント減、前年同月から0.6ポイント増、人民元の比重は6.4%で、前月から0.4ポイント、前年同月から6.3ポイントのそれぞれ下落、米ドルの比重は9.5%で、前月から0.2ポイント下落、前年同月から1.6ポイント増。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月と同水準の4607億パタカ(約6兆5578億円)。通貨別ではマカオパタカが2.2%、その他外貨が2.8%のぞれぞれ増だった一方、香港ドルが0.3%、人民元が5.1%、米ドルが1.6%のそれぞれ減に。非マカオ居民による預金は前月から6.7%上昇の2861億パタカ(約4兆725億円)。公共部門の銀行システムへの預金は0.9%下落の1300億パタカ(約1兆8505億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.0%増の8768億パタカ(約12兆4807億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.8%、43.4%、8.7%、24.0%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月と同水準の3893億パタカ(約5兆5415億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ27.9%、66.5%、0.5%、4.2%で、金額ベースでは1086億パタカ(約1兆5459億円)、2587億パタカ(約3兆6824億円)、21億パタカ(約299億円)、162億パタカ(約2306億円)。対外部門への融資は前月比1.9%減の3645億パタカ(約5兆1884億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.6%、26.0%、18.8%、48.0%で、金額ベースでは58億パタカ(約826億円)、947億パタカ(1兆3485億円)、684億パタカ(約9740億円)、1751億パタカ(約2兆4934億円)。

【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は1月末時点で前月末と比較して0.2ポイント上昇の65.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.5ポイント下落の86.0%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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