マカオの18年7月新規住宅ローン承認額約717億円…前月から約3割減

マカオ政府金融管理局が9月11日に発表した今年(2018年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも前月から減少に転じた。

今年7月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から29.3%減となる52億パタカ(日本円換算:約717億円)。このうち、98.4%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から9.5%増となる51億パタカ(約704億円)、非居民向けは前月に金額の大きい法人案件があったことを受けて96.9%の大幅減となる8500万パタカ(約12億円)だった。なお、直近3ヶ月でみると、今年5月から7月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は58億パタカ(約800億円)で、今年4月から6月との比較で7.7%増。

プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から13.3%増の6億3000万パタカ(約87億円)。このうち、94.1%を占めるマカオ居民向けは前月から8.4%増。前年同時期との比較では278.1%増。

新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から36.4%減となる41億パタカ(約566億円)。このうち、99.1%を占めるマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から35.8%減となる40億6000万パタカ(約560億円)、非居民向けは65.4%減となる3900万パタカ(約5億円)だった。今年5月から7月の月次平均値は45億パタカ(約621億円)で、今年4月から6月との比較で24.1%減。

今年7月末時点の住宅ローン融資残高は前月から1.1%、前年同月から6.2%のそれぞれ増となる1996億パタカ(約2兆7542億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は92.4%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から1.2%増、非居民については0.3%減。

商業物件向けローン融資残高は前月から1.3%、前年同月から14.7%のそれぞれ増となる1975億パタカ(約2兆7252億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が90.0%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.9%増、非居民については3.6%減。

今年7月末締めの住宅ローン延滞率は0.18%で、前月から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.13%で、前月及び前年同月からそれぞれ横ばいだった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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