マカオ、英国テーマの新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」開幕日は2月8日に…2012年開業のサンズコタイセントラルを大規模刷新

 マカオのIR(統合型リゾート)運営大手のサンズチャイナ社は1月21日、コタイ地区で開発を進める「英国」をテーマにした新IR施設「ザ・ロンドナー・マカオ」について、2月8日に第1フェーズが開幕予定と発表。

 ザ・ロンドナー・マカオは2012年にオープンしたIR「サンズコタイセントラル」の大規模リノベーション及び一部拡張によるテーマ型IRへのリブランドプロジェクト。プロジェクト投資総額は約19億米ドル(日本円換算:約1967億円)に上る。

 サンズチャイナ社はコタイ地区でテーマ型IRの「ザ・ヴェネチアン・マカオ」及び「ザ・パリジャン・マカオ」を運営。いずれも好評を博していることから、新IRのオープンで相乗効果も期待される。

 サンズチャイナ社によれば、ザ・ロンドナー・マカオ開幕時の従業員数は5700人とのこと。このうち4分の1以上が勤続10年超で、過去に2〜3回の新IRのオープニング準備を経験しているという。同社では、ザ・ロンドナー・マカオの開幕に向け、これまでに4900人超の従業員が1人あたり約10時間に及ぶ特別トレーニング課程を受講したという。リゾート内で英国旅行気分が味わえるのが売りであることから、課程の内容には新IRが目指すサービスカルチャー、フォーブストラベルガイドのサービス評価水準、施設が提供する商品・サービス知識のほか、英国の文化や歴史も含まれるものだったとのこと。1月19日には併設のロンドナー劇場で約2000人が参加する従業員大会を開催し、従業員の士気を高めたという。

 ザ・ロンドナー・マカオは段階的にオープンし、2021年第1四半期には旧ホリデイイン・マカオ・コタイセントラルを全面リニューアルを通じて全室スイート仕立ての高級ホテルとした「ザ・ロンドナー・ホテル」(客室数:約600室)とアトリウム「クリスタル・パレス」、新レストラン、インタラブティブ型のアトラクションなどが順次出揃うとしている。

新IR「ザ・ロンドナー・マカオ」併設のロンドナー劇場で開催された従業員大会の様子=2021年1月19日(写真:Sands China Limited)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun