マカオ 2023年1Qの住宅取引件数増…平均平米単価は2.6%上昇の約156万円

 マカオ政府統計調査局は5月17日、今年第1四半期(2023年1〜3月)の民間建築・不動産取引統計を公表。

 今年第1四半期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は前の4四半期から199戸増の848戸、取引総額は33.8%上昇の55.9億パタカ(日本円換算:約932億円)だった。内訳は、ストック物件(中古)の取引数が33.8%増の843戸、取引総額は37.2%上昇の55.7億パタカ(約929億円)、プレビルド(未完成物件)は取引数が73.7%減の5戸、取引総額は78.2%下落の2700万パタカ(約4.5億円)。

 今年第1四半期に不動産印紙税の対象となった住宅の実用面積1平米あたりの平均価格は前の四半期から2.6%上昇の9万3351パタカ(約156万円)。エリア別では、マカオ半島が0.6%下落の9万1679パタカ(約153万円)、タイパ島が8.1%上昇の9万3351パタカ(約156万円)、コロアン島が6.2%上昇の9万8844パタカ(約165万円)。ストック物件の実用面積1平米あたりの平均価格は3.1%上昇の9万3230パタカ(約155万円)。取引が集中したエリアはタイパ島の中心部(181戸)、マカオ半島の黒沙環新埋立区(102戸)と祐漢地区(61戸)で、平均平米単価はそれぞれ9万5876パタカ(約160万円)、10万7518パタカ(約179万円)、9万0736パタカ(約151万円)。プレビルドの平均平米単価は8.2%下落の12万6763パタカ(約211万円)。

 今年第1四半期末時点で設計段階の住宅ユニット数は6582戸、建設中は2205戸、完成検査中は49戸とのこと。今年第1四半期内に使用認可が発出された住宅ユニット数は129戸で、すべてマカオ半島に位置するもの。

 このほか、工業ユニットの実用面積1平米あたりの平均価格は前の四半期から5.9%上昇の5万0198パタカ(約84万円)、オフィスユニットは15.7%下落の8万5499パタカ(約143万円)。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  2.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社の何超鳳(デイジー・ホー)常務董事(マネジ…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は5月14日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の住宅・商業テナント…
  5.  マカオ司法警察局は5月14日、同月12日夜にマカオ半島北部に位置するモンハの丘のトレイルコースで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun