マカオLRTタイパ線、2023年7月の1日平均乗客数は7500人…2020年2月以来の最多に

 マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Rapid Transit)タイパ線が開業した。

 開業当初こそ物珍しさや運賃無料キャンペーンの実施などもあり、多くの乗客で賑わったが、開業2ヶ月目の2020年1月以降はコロナ禍インバウンド旅客減などを受けて利用者数は低迷し、1日あたりの利用客数は事前見通しの2万人を大きく下回る1〜2千人程度という状況が続いていた。

 運営会社のマカオLRT社は8月1日、今年(2023年)7月の乗客数データを公表。1日あたり平均乗客数(延べ、以下同)は前月から1850人増の約7500人で、新型コロナの影響が生じて以降の最多に。また、単日では7月22日に今年2度目となる1万人超を記録したとのこと。

マカオLRTタイパ線(資料)=2019年12月10日本紙撮影

 タイパ線はマカオLRT第1期プロジェクトの一部で、タイパフェリーターミナル駅と海洋駅の間の9.3キロメートル、11駅の区間で営業運転を行っている。沿線には陸海空の玄関口のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在する。

 主に玄関口と観光地を結ぶ路線のため、厳格な水際措置によるインバウンド旅客数の減が乗客数の低迷につながったが、昨年12月に長く続いたゼロコロナからウィズコロナへの政策転換があり、今年1月初旬に水際措置の大幅緩和が実現したことでインバウンド旅客が急回復する中、マカオLRTタイパ線の乗客数も盛り返しつつある状況。

 目下、タイパ線のマカオ半島側への乗り入れ(タイパ線の海洋駅から西灣大橋を経由して媽閣駅に至る部分)に向けた準備が進んでおり、年内にも開業見込みとなっているほか、タイパ島北東部にあるマカオ国際空港からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘を結ぶ全長約9キロの新線計画(東線)が具体化し、全線地下を走る地下鉄に類する方式で建設されるとのこと。タイパ線の蓮花口岸駅と横琴新口岸前の新駅を結ぶ支線(2駅、約2.2キロ)と蓮花口岸駅付近から分岐する石排灣支線(2駅、約1.6キロ)についても着工済みで、政府発表によれば工事の進捗は順調という。路線ネットワークの充実による乗客増が期待されている。

マカオLRTタイパ線の現行路線図(図版:Macao Light Rapid Transit社公式HPより)

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