タイパFT完成時期14年末へ再延期

タイパフェリーターミナル(北安客運碼頭)の完成時期について、今年(2014年)第1季あるいは第2季の竣工としていた従来計画から、今年末に延期の見通しであることがわかった。当初の完成予定では2013年中だった。なお、予算については計画通りの約32億パタカを維持するという。

2014年6月25日付地元有力紙「澳門日報」が伝えた。延期の見通しはマカオ政府インフラオフィスの陳漢傑主任が語ったもの。同氏によると、現在急ピッチで工事を進めているといい、営業開始時期については政府への引き渡し後、海事・水務局により決定されるとして具体的には言及しなかった。完成次期延期の理由については、施工会社及び天候要素としたが、今後調査の上で明確にするとしている。

タイパフェリーターミナルに関しては、もともとマカオ(外港)フェリーターミナルの補助的施設と位置付けられていたが、2006年に重要港へと格上げされ、2009年に拡張プランが決定した。これに伴い、建築面積は約10万平米から約36万平米へ拡大、予算は約5.8億パタカから約32.8億パタカと約5倍に増額された。

昨年、政府監査部門が発表したレポートでは、2009年の拡張プランについて、将来的な旅客動向を科学的に分析した根拠に乏しく、実際の需要を満たすものかどうか不明であるとし、規模の大きさから公金の浪費の可能性があると指摘していた。

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が6月16日に公表した今年(2025年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ政府環境保護局は6月16日、来年(2026年)1月1日から電池、化粧品、体温計、写真フィル…
  3.  国際自動車連盟(FIA)が2025年特別総会・会議を6月10日から12日にかけてマカオ・コタイ地…
  4.  このほどマカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナ社は、コタイ地区にある同社傘…
  5.  マカオでは、2010年から政府が「Wi-Fi GO」のブランド名で旅客及び市民に向けた公共エリア…

ピックアップ記事

  1.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun