韓国を訪れる中国人観光客、郵便ポストをゴミ箱に?

中国人の海外渡航ブームが続く中、目的地までの機内や旅先でのマナーの悪さがしばしば話題になっている。韓国・ソウル市では、中国人観光客による郵便ポストへのゴミ捨て行為が物議を醸しているという。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が1月10日付電子版で韓国の「朝鮮日報」と中国の「環球時報」の報道を引用して伝えた。

韓国ソウル市のショッピングエリアとして知られる明洞(ミョンドン)地区のロッテ百貨店前にある売店の担当者によると、かなりの数の中国人観光客が近くの郵便ポストにゴミを捨てていくという。中国語で注意をすると理解されるが、数が多いので追いつかないという。

ソウル中央郵便局郵逓室のキム室長によると、1月6日にミョンドン地区にある郵便ポストの蓋を開けた際、タバコの吸い殻、ミカンの皮、竹串、カボチャの種の皮などでいっぱいになっていたという。「郵便ポストを開けると明洞の屋台や売店の売上がわかります」と話す。

明洞地区のロッテ百貨店前ほか、東大門(トンデモン)地区の市場入口にある郵便ポストにも大量のゴミが捨てられているという。

韓国では、1980年代から街頭にゴミ箱を設置しなくなったという。地元の人は、ゴミを売店備え付けのゴミ箱に捨てるか、袋に入れて自宅に持ち帰る習慣があるとのこと。

中国の環球時報によると、韓国の郵便ポストのデザインが中国のゴミ箱のデザインと似ていることが原因の可能性もあると指摘している。

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)地区の町並み(資料)=2010年—本紙撮影

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