マカオの小売販売総額8%減=14年Q4、高級品大幅ダウン

マカオ政府統計調査局は2月27日、マカオの最新小売業統計を発表。昨年(2014年)通年の小売業販売総額は前年比1%増の676.6億パタカ(日本円換算:約1兆133億円)で辛うじてプラスとなったが、第4四半期(Q4)に限ると8%減となった。

通年販売総額に占める品目別の割合は、時計・ジュエリーが27%の181.4億パタカ(約2717億円)、百貨店商品が15%の99.2億パタカ(約1486億円)で、全体の4割強。

また、通年の販売量は1%増。伸長が顕著だった品目として、家電34%、二輪車及びパーツ30%、中国式食品土産24%のそれぞれ増が挙げられる。

昨年Q4の小売業販売総額は170.4億パタカで、前年比では8%のマイナスだったが、Q3からは8%のプラスだった。総額に占める品目別の割合は、時計・ジュエリーが26%、百貨店商品が12%、成人ファッションと革製品がそれぞれ11%、自動車とスーパーマーケット商品がそれぞれ6%となっている。

価格要素を除いたQ4の実質販売量はQ3から4%増。品目別では家具及び照明用品が64%、衛生用品が31%のそれぞれ顕著な増だった一方、百貨店商品は31%の大幅減となった。また、前年比の販売量は11%減。百貨店商品が37%、成人ファッションが22%、シーフード(珍味)が22%、時計・ジュエリーが19%のそれぞれ大きなマイナス。一方、家具及び照明用品が51%、家電が24%、中国式食品土産が22%のそれぞれ増となった。

今年(2015年)Q1の販売量に対する見通し(Q4との比較)については、リテール業者の24%が増加、44%が変わらず、32%が減少と回答。価格については64%が変わらず、上昇が20%、下落が16%だった。

昨年の訪マカオ旅客数は1月から11月まで前年比でプラスとなったが、12月は前年割れ。通年では7.5%増で過去最高となる3150万人を記録した。カジノ売上は6月から前年割れが続き、通年では前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆2644億円)となっている。

高級ブランドショップが並ぶ大型IR(統合型リゾート)内のショッピングモール(資料)—本紙撮影

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