マカオ司法警察局がカジノIRの最前線で働くスタッフを対象にした防犯ワークショップをメルコリゾーツ社と合同開催

 マカオ司法警察局は7月26日、同月22日にカジノIR(統合型リゾート)の最前線に勤務するスタッフを対象とした警民協力による防犯能力向上を目的としたワークショップをメルコリゾーツ(マカオ)社と合同開催したと発表。

 メルコリゾーツ(マカオ)社はマカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、シティ・オブ・ドリームズやスタジオ・シティなどのカジノIR施設を運営している。

 今回のワークショップには、司法警察局から講師役としてゲーミング(カジノ)・経済犯罪課、刑事技術課、人身侵犯罪調査班などに属する多数の刑事、メルコリゾーツ(マカオ)社側からは警備、サーベイランス、調査、国際マーケティング、ゲーミングテーブル、スロットマシン、ホテルオペレーション、料飲、フロント、ハウスキーピングなどの部門から69人が参加。

 講師から警察への通報手順、最新のカジノ関連犯罪の趨勢の紹介、啓蒙ビデオ上映と実例を組み合わせた解説、偽造紙幣、オンラインデート詐欺、マネーロンダリングといった犯罪の手法及び刑法知識、犯罪発生時の現場保存と証拠収集への協力方法、ドメスティックバイオレンスに関する法規と被害にあった場合の適切な対処法などの講義の後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する犯罪に関する問題やその対応についてのミーティングを行い、防犯意識と能力の向上を図ったとのこと。この経験を友人や家族とも共有してほしいとした。

 司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりを強化して臨むと同時に、カジノ業界との協力を密にし、カジノの最前線で勤務するスタッフに対するトレーニングの提供などを通じ、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組み、カジノ産業の健康的な発展を保障していくとした。同様のワークショップは他のカジノ経営コンセッションを結ぶ各事業者との間でも順番に合同開催されている。

マカオ司法警察局がメルコリゾーツ(マカオ)社と合同開催した防犯能力向上のためのワークショップ=2021年7月22日(写真:マカオ司法警察局)

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