マカオで5日ぶりチクングニア熱感染確認例…年初来12例目の輸入性事案、患者に広東省江門市滞在歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月3日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は5日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて14例となり、内訳は当地感染が2例、輸入性感染が12例。

 同局によれば、今回感染確認された患者はマカオ半島の旧市街地に位置する果欄街のマンションに居住するマカオ居民の女性(77)で、前月(8月)24日から31日にかけて広東省江門市に滞在していたとのこと。マカオへ戻った後の9月2日に発熱及び四肢の関節痛の症状が出現したが医療機関を受診せず、3日になって症状が悪化したことから、公立のクリニックを受診。この際に受検した血液サンプル検査の結果が同日夜に判明し、チクングニア熱に感染していることが確認されたという。

 同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は安定しているが、入院治療の手配を進めているとのこと。また、患者の自宅及び主な活動地点付近で予防的な蚊の駆除作業を行う予定とした。

 今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。

 年初来のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が12例。昨年は月別で10月が最多だったこともあり、引き続き注意が必要といえる。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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