中国広東省、新型コロナ市中感染確認18日連続ゼロ維持…7/9

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられてきた。

 広東省衛生健康委員会が7月10日朝に発表した内容によれば、9日全日の省内における新型コロナの市中感染確認数は無症状感染者も含めてゼロだったとのこと。同省では18日連続で市中感染確認ゼロを維持している。

 この日の省内における輸入例は感染確認が広州で1人、無症状感染が2市(広州、深セン)で3人。

 広東省の7月9日24時時点までの累計感染確認報告例は2770人(輸入例1204人)で、71人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は終息を迎えており、直近2週間以上にわたって散発的な市中感染確認例の出現もない状況。リバウンドに対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)、それに伴う正常化が進んでいる。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきた。マカオでも広東省における状況の変化に応じて近日はマカオ入境時に14日間の隔離検疫が必要となる中リスク地域指定の見直し(指定解除)が続き、7月7日午後6時をもってすべて解除となった。これによって、広東省とマカオと往来については新型コロナPCR検査陰性証明の取得など一定の条件を満たせば隔離検疫免除となる。また、PCR検査陰性証明の有効期間も10日から従来の「7日以内」に戻る。中国本土からの訪マカオ旅客数は増加傾向にあったが、広東省での再流行後は減少に転じており、今回の水際措置の緩和を受けて、再び旅客が戻るものと予想される。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、市中における伝播は出現しておらず、輸入関連性事案が3人確認されたのみ。9日まで市中感染確認は32日連続ゼロとなった。香港政府は、広東省及びマカオとの往来制限緩和に向けた協議を進めているとのこと。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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