マカオ 19年1月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.1%増の約15.4兆円

マカオ政府金融管理局は3月5日、今年(2019年)1月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から11.1%、通知預金が1.3%のそれぞれ増となり、M1は3.2%増。準通貨負債は0.8%増加、通貨供給量M2は1.1%増の6587億マカオパタカ(日本円換算:約9兆1196億円)となった。前年同月との比較では、M1が7.2%、M2が8.1%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.2%、香港ドルが51.2%、人民元が4.2%、米ドルが11.3%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.9%増の6409億マカオパタカ(約8兆8732億円)、非居民による預金残高は0.2%減の2401億マカオパタカ(約3兆3242億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は1.8%減の2338億マカオパタカ(約3兆2369億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.1%増の1兆1149億マカオパタカ(約15兆4357億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.4%、50.8%、3.8%、23.0%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月からほぼ横ばいの5049億マカオパタカ(約6兆9903億円)。対外民間部門への融資は3.7%増の5250億マカオパタカ(約7兆2686億円)。民間部門へ融資額は合計で1.8%増の1兆0298億マカオパタカ(約14兆2575億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.4%、50.7%、4.0%、25.8%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年1月末時点で前月末から0.1ポイント下落の57.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.6ポイント上昇の92.4%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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