マカオ 2022年8月貨幣・金融統計公表…ローカルの預金残高が4ヶ月連続増

 マカオ政府金融管理局は10月6日、今年(2022年)8月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から0.4%、通知預金が2.4%のそれぞれ増で、M1は1.8%上昇。また、準通貨負債は1.1%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は1.2%上昇となる6896億マカオパタカ(日本円換算:約12兆3291億円)に。前年同月との比較では、M1が3.5%下落、M2が0.4%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.6%、香港ドルが45.6%、人民元が7.1%、米ドルが8.9%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.2%増の6688億マカオパタカ(約11兆9573億円)で4ヶ月連続増、非居民による預金残高についても6.0%増の3468億マカオパタカ(約6兆2003億円)で2ヶ月ぶり増、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.7%増の2623億マカオパタカ(約4兆6896億円)で2ヶ月ぶり増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.3%増の1兆2779億マカオパタカ(約22兆8472億円)で2ヶ月ぶり増に。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.9%、46.5%、7.6%、23.7%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.3%増の5640億マカオパタカ(約10兆0836億円)。対外民間部門への融資は1.7%減の7497億マカオパタカ(約13兆4036億円)。民間部門へ融資額は合計で0.9%減の1兆3137億マカオパタカ(約23兆4872億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.6%、38.8%、15.3%、27.1%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年8月末時点で前月末から0.4ポイント下落の60.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は3.3ポイント下落の102.8%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ64.7%、57.1%水準。不良債権比率は前月末から0.08ポイント上昇の0.94%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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