マカオで今年16例目の輸入性デング熱感染確認…患者は5歳女児、広東省中山市滞在歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月24日夜、マカオ域内で今年(2024年)16例目(月内11例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はマカオ居民の5歳女児で、10月10日から13日にかけて親族訪問のため広東省中山市へ滞在。前日(23日)マカオで当地デング熱感染例が確認され、この患者の自宅マンションで関連症例を捜索中、この女児がデング熱と疑われる症状(発熱)を示したため検査を行ったところ、デング熱Ⅱ型に感染していることが明らかになったとのこと。ただし、当地感染が確認された患者はデング熱Ⅰ型感染であり、SSMは型が異なることから両ケースは無関係と判断したという。
 
 目下、患者の容体は安定しており、同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、家族の中に体調不良の者はいないと説明。同局では、患者の住居、通学先等の患者の主な活動場所周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおける輸入性デング熱感染確認は7例だったが、今年は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(11例)の計16例に達している。今年については、これに加えて10月に当地感染確認が1例。なお、10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況で、衛生局が累次の注意喚起を行っている。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ大学メインキャンパス内にある伍宜孫図書館エキジビションホールで12月5日、明・清代の史料に…
  2.  元NBA選手でバスケットボール界のレジェンドとして知られる姚明(ヤオ・ミン)氏が12月5日午後、…
  3.  マカオ政府身分証明局(DSI)は12月5日、同局が昨年(2023年)から発行を始めた最新版の居民…
  4.  マカオ治安警察局は12月4日、マカオ半島北西部の沙梨頭エリアにある路上で女子学生(成年)に対する…
  5.  数学(算数)及び科学(理科)の到達度に関する国際的な調査のひとつに国際教育到達度評価学会(IEA…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun