格付け会社ムーディーズ・インベスター・サービスは5月27日、マカオ特別行政区の長期発行体格付けを公表し、「Aa3」に据え置いた。

　格付け評価の「Aa3」は上から4番目にあたり、ムーディーズの格付けの定義によれば、「Aa」は「投資適格性が高く、債務不履行の信用リスクが非常に低いこと」を意味する。

　マカオ特別行政区金融管理局（AMCM）は今回の格付け公表を受け、マカオ特別行政区の財政及び対外収支が非常に健全であること、またマカオ特別行政区政府が債務を全く負っておらず、マカオ特別行政区が今後もショックに対して強靭な耐性を保持することを主な理由として挙げた。

　同局では、世界経済が複数の不確実性という複雑な課題に直面する中、マカオ特別行政区の経済は堅調な回復を示しており、今年（2025年）第1四半期のマカオの経済規模はコロナ前2019年同時期の85.2％まで回復しており、中央政府の支援のもと、マカオ特別行政区政府は経済成長の持続可能性をさらに強化するため、経済の適度な多様化による発展と近隣地域間協力を秩序正しく推進していくとした。