マカオ国際空港が新AMHSの正式運用開始

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は5月7日、新たな国際航空交通情報通信システム(ATS Message Handling System/AMHS)が今年(2025年)第2四半期に正式運用を開始したと発表。

 同社によれば、既存のシステムを全面的に置き換えるもので、約1年半に及ぶシステム構築、設置、試験、要員訓練、試験運用を経て、国際民間航空機関(ICAO)の最新技術基準に厳格に準拠するとともに、空港の運用上のニーズを完全に満たしているとのこと。

マカオ国際空港が新AMHSの正式運用開始(写真:CAM)

 AMHSは、空港の航空交通業務を支える中核施設の1つとして、航空管制業務、空港運営業務、エアラインシステム及び機器といった重要な航空ステークホルダーを相互接続。年中無休で稼働し、世界中から毎日1万件近い運航メッセージや航空従事者への通知(NOTAM)を処理することで、フライトの定時性、運航効率、安全性を確保する上で重要なサポートを提供しており、新システムでは年間のメッセージ処理数が800万件に強化され、今後10年間に予想されるトラフィック増への備えを確保すると同時に、旅客及び航空会社へより安全で効率的なサービス体験を提供するとした。

 同空港では、「安全性、効率性、有効性」という3つのコアバリューを堅持し、空の安全を確保するため、先端技術と専門的な訓練への投資を続けていくという。

マカオ国際空港が新AMHSの正式運用開始(写真:CAM)

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