マカオLRT、2025年12月の1日平均乗客数は2.76万人…6ヶ月ぶり下落
- 2026/1/3 16:20
- 産業・経済
マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕軌股份有限公司(マカオLRT社)は1月2日、昨年(2025年)12月の乗客数統計を公表。
昨年12月のマカオLRTネットワーク(全3路線)の1日あたり平均乗客数(延べ、以下同)は約2万7600人で、前月から約5000人減(15.3%減)。6ヶ月ぶりの下落となり、3ヶ月ぶりに3万人を割り込んだ。
マカオLRTの最近の動きとして、2つの新路線が相次いで開業(2024年11月1日に石排灣線、12月2日に横琴線)したことが挙げられる。新線開業前の1日あたり平均乗客数は1万人台が常態化していたが、2024年12月以降は2025年6月を除き2万人超となり、昨年12月は一旦下落したものの、昨年は全月で前年を上回り、路線ネットワークの拡充により顕著な底上げ効果があったといえる。

マカオLRTは マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にタイパ線の一部区間が開業。2023年12月8日にタイパ島北西部の海洋駅とマカオ半島南西部の媽閣駅の跨海区間が開業し、マカオ半島部への乗り入れ実現とともに、全線開業を果たした。
現在、マカオLRTはタイパ線、石排灣線、横琴線の3路線体制となっている。タイパ線(13駅、約12.5キロ)はタイパフェリーターミナル駅と媽閣駅の間を結び、沿線には海と空の玄関口(タイパフェリーターミナルとマカオ国際空港)のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在。石排灣線(2駅、約1.6キロ)はタイパ線の協和醫院駅と近年開発が進んだ人口密集地のひとつ、コロアン島北部の石排灣駅を結ぶ。横琴線(2駅、約2.2キロ)はタイパ線の蓮花駅と「横琴広東マカオ深化協力区」との陸路の玄関口となる横琴口岸(イミグレーション)の直下に位置する横琴駅を結ぶ。
マカオLRTについては、さらなる路線ネットワークの拡充が計画されている。タイパ線のタイパフェリーターミナル駅からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘イミグレーション前を結ぶ全線地下、全長約7.7キロの新線「東線」が2023年8月に着工済みで、2028年完成予定。同線は關閘エリアから先の青茂イミグレーションまでの延伸計画も発表済み。2025年以降、マカオ半島西部を南北に結ぶ(現在建設工事が進む東線の青茂駅から南へ延伸し、筷子基や内港エリアを経て、マカオ半島南東に位置する既存のタイパ線の媽閣駅へ至る)「西線」、西線の市民運動公園(ドッグレース場跡地の再開発)方面への支線、港珠澳大橋マカオ側イミグレーションからマカオ半島北東沖の新興埋立地”東区”を経由して外港フェリーターミナル、南灣・西灣エリアを経てタイパ線の媽閣駅へ至る「南線」、石排灣線のコロアンビレッジまでの延伸といった新たな新路線や延伸計画についてもマカオ政府による言及が相次いでいる。
マカオLRTは全路線(タイパ線、石排灣線、横琴線と建設中の東線)で日本の三菱重工業の全自動無人運転車両(AGT:Automated Guideway Transit)システム一式を採用。営業運転中の3路線を走る車両はすべて日本製で、東京のゆりかもめなどと同タイプのものとなっている。






















