訪マカオ旅客の財布の紐堅く=旅客消費総額2割減、15年第3四半期

マカオを訪れる旅客の財布の紐がますます堅くなっているようだ。日本では「爆買い」が話題になるなど購買力の高さで注目される中国本土旅客も、マカオにおける消費額は縮小が続いている。

マカオ政府統計調査局が11月19日に発表した今年(2015年)第4四半期(7〜9月)の旅客消費調査結果によると、訪マカオ旅客の消費総額(ギャンブルを除く)は前年同期比19.5%減、第2四半期から1.8%増の124.7億パタカ(日本円換算:約1920億円)、1人あたり平均では前年同期比18.0%、第2四半期から7.7%のそれぞれ減となる1540パタカ(約2万3714円)となった。

特に、マカオを訪れる旅客のおよそ7割を占める中国本土旅客による消費額の落ち込みが目立った。中国本土旅客の1人あたり平均消費額は前年同期比20.0%減となる1776パタカ(約2万7349円)、個人旅行客に限ると25.4%減の2057パタカ(約3万1674円)だった。出身地別で中国本土に次いで1人あたり平均消費額が大きかったのはシンガポールの1632パタカ(約2万5130円)、日本の1620パタカ(約2万4945円)だが、それぞれ前年同期比で減少を記録している。

消費の内訳では、ショッピングが43.6%、宿泊が25.7%、飲食が21.9%。1人あたり平均ショッピング消費は27.2%減の671パタカ(約1万332円)で、銘菓などの食品系お土産が全体の33.0%を占めた。中国本土旅客の1人当たり平均ショッピング消費額は28.0%減の907パタカ(約1万3966円)、個人旅行客に限ると26.2%減の1274パタカ(約1万9617円)。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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