マカオ政府統計調査局は6月29日、今年（2017年）5月の商品貿易統計を公表した。

今年5月の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から7.4%増の8.9億パタカ（日本円換算：約124.0億円）。再輸出は10.9%増の7.5億パタカ（約104.6億円）で、品目では旅行用品、ハンドバッグ及び関連商品が92.8%の顕著な増となる7838万パタカ（約10.9億円）だった。マカオ製の商品では、7.9%減の1.4億パタカ（約19.5億円）で、たばこが47.5%の大幅減となる2432万パタカ（約3.4億円）にとどまった。商品貿易輸入総額は10.4%増の58.4億パタカ（約814.1億円）で、このうちゴールド製ネックレスが73.4%、腕時計が47.5%のそれぞれ増。同月の商品貿易赤字は49.4億パタカ（約688.6億円）。

今年1〜5月累計の商品貿易輸出総額は8.9%増の46.7億パタカ（約651.0億円）。再輸出は9.5%増の39.4億パタカ（約549.2億円）、マカオ製商品の輸出額は5.7%増の7.3億パタカ（約101.8億円）。輸入総額は5.3%増の291.3億パタカ（約4060.6億円）。商品貿易赤字は244.6億パタカ（約3409.6億円）に拡大している。

輸出先は、中国本土が0.8%減の7.1億パタカ（約99.0億円）、香港が15.7%増の29.6億パタカ（約412.6億円）、EUが7.0%増の8400万パタカ（約11.7億円）、米国が21.9%増の7571万パタカ（約10.6億円）。このほか、ポルトガル語圏諸国は70.7%減の62万パタカ（約0.1億円）。品目別では、非紡績商品が10.5%増の43.8億パタカ（約610.6億円）。ダイヤモンド及びダイヤモンドネックレスが37.9%増の4.0億パタカ（約55.8億円）、電子部品が7.5%減の4.2億パタカ（約58.5億円）。紡績品及び完成衣料品は9.9%減の3.0億パタカ（約41.8億円）。

輸入元は、中国本土が7.1%減の95.7億パタカ（約1334.0億円）、ポルトガル語圏諸国が1.4%減の2.5億パタカ（約34.8億円）だった一方、EUが17.1%増の75.5億パタカ（約1052.4億円）に。品目別では、消費財が14.3%増の194.9億パタカ（約2716.8億円）で、このうちゴールド製ネックレスが32.6%増の27.0億パタカ（約376.6億円）、腕時計が38.0%増の21.1億パタカ（約294.3億円）。携帯電話は17.7%減の16.4億パタカ（約228.7億円）、建築資材は15.3%減の7.6億パタカ（約106.0億円）にとどまった。

今年1〜5月の商品貿易総額は5.8%増の338.1億パタカ（約4715.2億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）