マカオ、生後2ヶ月の乳児が百日咳に感染…今年2例目

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月26日夜、マカオで百日咳の感染者が確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

 患者は生後2ヶ月の女児で、8月17日から発作性の咳の症状が現れ、医療機関を受診していたが、24日に症状が悪化したことから、私立大型総合病院・鏡湖醫院の救急外来を受診。同院で呼吸器から採取したサンプルの検査を実施した結果、百日咳の可能性があることが判明した。現在、患者の容体は安定しているとのこと。患者は潜伏期間中に広東省珠海市を訪れていたとのこと。患者の家族にも咳の症状があるといい、SSMが予防薬の配布準備を進めているとした。

 マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しているが、今回の患者の接種歴については発表されていない。

 SSMによれば、予防接種の普及後、マカオで百日咳の感染例が見つかるのは稀とのこと。今年に入って以降では、今回の患者が2例目となる。なお、直近およそ10年間では自然感染の減少から妊婦やその他成年の間で抗体が弱まるなどの理由で世界的に発病率が高まっている状況もあるとした。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

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