マカオ司法警察局、大学生に向けの振り込め詐欺防止対策を開始…中国本土からの留学生に被害集中

 昨今、マカオでも振り込め詐欺被害が社会問題となっており、中国本土からマカオに留学している大学生が被害に遭う例が多く報告されている。

 中国本土からの留学生が被害に遭った例として、中国当局などの名を騙った不安を煽るような内容の電話やSNSのメッセージで支払いに誘導する手口などが確認されている。

 マカオ司法警察局は12月9日、大学生を対象にした振り込め詐欺被害防止対策として、12月からITを活用した新しい取り組みを開始したと発表。情報通信会社の協力を得て、マカオの大学構内、学生寮周辺においてインターネット接続し、特定のウェブサイトを閲覧したり、特定のスマートフォン向けアプリを使用する際、ディスプレイ上に司法警察局の詐欺被害防止対策に関する情報がポップアップ表示されるというもの。1ヶ月間実施した上で、効果測定を行うとした。

 このほか、大学周辺のバス停に主に中国本土で使われる簡体字で書かれたポスターを掲出したり、局員がバスを待つ学生らに直接呼びかけを行うといった啓蒙活動も行っているとのこと。

マカオ司法警察局による大学生向けの振り込め詐欺被害防止の啓蒙活動の様子(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局による大学生向けの振り込め詐欺被害防止の啓蒙活動の様子(写真:マカオ司法警察局)

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