マカオ、労働節5連休のインバウンド旅客数は16.7万人…9割超が中国本土から、平均ホテル客室稼働率は83.2%に

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が5月7日に公表した資料によれば、先の「五・一」労働節連休5日間(5月1〜5日)のインバウンド旅客数は延べ16.7万人、平均ホテル客室稼働率83.4%だった。

 このうち5月1日の単日インバウンド旅客数は延べ4.5万人に上り、新型コロナの影響後の最多記録を更新した。

 5日間の総インバウンド旅客数に占める中国本土旅客の割合は9割超にあたる延べ15.6万人。また、5日間の1日平均インバウンド旅客数は延べ3.3万人で、今年2月の春節ゴールデンウィークと比較して158.2%増、4月の1日平均からも25.4%増だった。

 5日間の総インバウンド旅客数は新型コロナの影響が生じる前にあたる2019年の同時期の78.9%減だったものの、ホテル客室稼働率は13.4ポイントの下落にとどまり、宿泊を伴う旅客が戻っている状況が伺える。

 5日間の平均ホテル客室稼働率は今年の春節ゴールデンウィークから34.6ポイント上昇。平均ホテル客室単価についても同1.7%上昇の1263.7マカオパタカ(日本円換算:約1万7300円)となった。

労働節5連休中のマカオの観光名所「セナド広場」の様子(写真:MGTO)

 マカオと中国本土における流行状況が比較的早期に落ち着いたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これに伴い、中国本土旅客がけん引するかたちで旅客が戻りつつある状況が続いた。1月、2月については対前月で下落が続いたが、中国本土の一部エリアで市中感染が出現したことで、移動を控えるよう呼びかけがなされたことなどが要因と考えられる。この影響は2月中旬の春節(旧正月)ホリデーまで続いたが、2月下旬以降は再び落ち着きを取り戻している。中国本土との往来制限緩和以降、MGTOが中国本土に向けたインバウンド旅客誘致目的のプロモーションを積極的に展開している。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計49人。内訳は域外からの輸入性が47人、輸入関連性事案が2人。中国本土との往来制限が緩和されて久しいが、市中感染例は5月7日まで404日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。

労働節5連休中のマカオの観光名所「恋愛巷」の様子(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…
  2.  マカオ半島・新口岸地区の南湾湖畔に位置する大型ショッピングモール「ワンセントラルマカオ(One …
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2025年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun