香港、新型コロナ市中感染確認27日連続ゼロ…輸入性は7人、ワクチンのブースター接種開始も正式発表=11/3

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、5月末に終息した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)、8月17日に空港ラウンジ職員(感染経路不明、L452R変異株)、10月8日に空港カーゴ部門従事者(感染経路不明、L452R変異株)の市中感染確認があったが、市中における連鎖的な伝播は出現していない。

 香港政府の発表によれば、11月4日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は7人で、すべて輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例に限ると27日連続ゼロを維持した。

 輸入性の患者7人のうち5人がパキスタン(アラブ首長国連邦経由)、ネパール、インドネシアからそれぞれ空路で香港国際空港へ到着、2人がインド経由で海路香港へ到着した船員。6人が変異株感染(L452R=5人、N501Y=1人)で、残る1人は変異株の有無を調べる検査に必要なウイルス量が不足していたとのこと。

 インドネシアから到着した患者1人は、ホームヘルパーとして就労するため入境。香港では、8月末から香港行き航空機搭乗前の陰性証明の取得、ワクチン接種完了、到着後に指定の検疫用ホテルで21日間の隔離検疫を受けることなどの条件でフィリピン及びインドネシアからの主にホームペヘルパー職の受け入れが再開となった。当該国から香港へ到着した後に感染確認される例が9月3日以降に相次いで出現している。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(10月21日〜11月3日)累計の新規感染確認は47人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万2360人(擬似事案1人含む)。

 香港の11月3日(接種開始から252日目)午後8時時点のワクチン接種率は68.7%(1回目の接種完了)、65.9%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は906万1806回、1日あたり接種回数は2799回(7日移動平均値7680回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月に入って以降も未達が続く。市内各所に設けられたコミュニティ接種センターのオープン時間は11月1日から短縮され、水曜日がクローズに。1回目の接種の受け付けは11月いっぱいまでとなっている。香港政府は3日、いわゆるブースター接種(3回目の接種)の実施について正式発表し、免疫力の弱い病人と比較的感染リスクが高いとされる層を優先して11月11日から開始することを明らかにした。

 香港衛生当局では、近日の輸入性感染確認例のうち、ワクチン接種を完了している患者も少なくないとし、不要不急の外遊(特に高リスク地域)及び外地における不必要な大型集会やイベントへの参加を控えるとともに、外地滞在中はマスクの着用し続け、個人・環境衛生管理に努めるよう呼びかけている。

 このほか、香港衛生当局は3日、2日にネパール航空RA409便でカトマンズから香港に到着した乗客のうち2人が空港での検査で感染確認されたこと、別の乗客1人が搭乗要件を満たしていなかったたことが香港の防疫措置規則に違反するとし、同社が運航するカトマンズ出発便を11月17日まで香港乗り入れ禁止処分とすることを発表。同社は10月にも同様の理由で乗り入れ禁止処分を受けたことがある。

香港当局による新型コロナワクチンのブースター接種の開始に関する記者会見の様子=2021年11月3日(写真:news.gov.hk)

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