マカオのIR施設内にある宝飾店で強盗事件発生…中国人の男逮捕、カジノで負け酒に酔った勢いで犯行

 マカオ治安警察局は2月1日、コタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)内にある宝飾店で1月28日に発生した現金強盗事件についての詳細を明らかにした。

 同局によれば、28日午前7時頃、男が宝飾店内へ入り、食事用のナイフを手に持ち男性店員にセーフティボックスを開けるよう要求し、男が中にあった現金350万香港ドル(日本円換算:約6560万円)入りの袋1つを奪おうとしたため、店員が男を制止したところ揉み合いとなり、店員が首と顔を負傷。男が現金の入った袋を持って逃走を図ったため、店員が大声で救援を呼びながら追跡し、これに気づいて加勢したIRの警備員2人が男に追いつき、3人がかりで身柄を確保。その場で同局へ通報し、まもなく現場に駆けつけた警察官が男を逮捕したとのこと。

IR施設内にある宝飾店へ強盗に入ったとして逮捕された男(写真;マカオ治安警察局)

 被疑者は30代、自称無職の中国人(中国本土居民)で同局の調べに対し、カジノで負けた後、犯行当日に事件現場となったIR併設ホテルの客室で大量に飲酒し、酔った勢いで客室内にあったナイフを持って宝飾店へ向かい強盗行為に及んだなどと供述したという。

 同局では被疑者が宝飾店のセーフティボックスから奪った現金はすでに奪還できており、被疑者を強盗罪で検察院済みとした。

IR施設内にある宝飾店で発生した強盗事件の証拠品(写真;マカオ治安警察局)

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