マカオのホテル業界フルタイム従業員数が9.0%増…2024年3Q調査、インバウンド旅客数回復持続が追い風

 マカオ政府統計・センサス局は11月27日、今年第3四半期(2024年7〜9月期)におけるマカオのホテル及び飲食業界の人材ニーズ及び報酬調査結果を公表。

 マカオでは昨年(2023年)の年初からアフターコロナがスタートしたことを受けてインバウンド旅客数の回復が進み、直近まで勢いを維持している状況。同局によれば、インバウンド旅客数の回復傾向が持続する中、ツーリズム関連業界における人材需要は顕著な増とのこと。

 今年第3四半期末時点のフルタイム従業員数はホテル業界が5万8638人、飲食業界が2万3162人で、それぞれ前年同時期から9.0%、1.1%増。

 今年9月の平均報酬(ボーナス等臨時給含まず)はホテル業界が1万9780パタカ(日本円換算:約37.3万円)、飲食業界が1万0600パタカ(約20.0万円)で、前年同時期からそれぞれ0.7%、3.5%上昇だった。

 今年第3四半期の空きポジション数はホテル業界が2362枠、飲食業界が1188枠で、前年同時期から前者が480枠増、後者が354枠減。空きポジション求人の学歴要求については、飲食業の96.7%が高中(日本の高校に相当)卒またはそれ以下、ホテルでは中国本土からのインバウンド旅客が中心のため、いわゆる北京語の語学力を要するが94.8%に上った。

 今年第3四半期のホテル業界における求人率は前年同時期から0.5ポイント上昇の3.9%、従業員雇用率は6.3ポイント下落の6.5%。飲食業界では、前者が1.4ポイント下落の4.9%、後者が1.6ポイント下落の5.5%となり、ホテル業界では比較的多くの空きポジションがある一方、飲食業界の人材ニーズの減退を反映する結果だった。

統合型リゾート(IR)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の町並み(写真:MGTO)

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