マカオ、2024年末の総人口は0.7%増の68.83万人…出生率が5.3‰まで低下

 マカオ政府統計センサス局は3月5日、昨年(2024年)人口統計を公表。

 昨年12月末時点の総人口は68.83万人で、前年同時期から4600人増(0.7%増)だった。コロナ禍で流出したマカオ居住の海外労働者が戻ったこと(4900人増)が主要因。総人口に占める女性の割合は53.7%。年齢層別では、少年児童人口(0〜14歳)の占める割合が0.7ポイント低下の12.5%、老年人口(65歳以上)が0.6ポイント上昇の14.6%となり、2年連続で老年人口が少年児童人口を上回った。

 昨年12月末時点のマカオに居留する海外労働者と海外学生を除いたローカル人口は0.4%減の56.87万人。純転出が自然増を上回ったことによる。世帯数は20万5000世帯で、前年から600世帯増。

 昨年の新生児数は105人減の3607人。出生率は0.2ポイント低下の5.3‰(1000分の5.3)に。死亡人数は504人減の2477人。このうち男性が占める割合が57.7%だった。死亡率は0.8ポイント低下の3.6‰。死因は悪性腫瘍(がん)が37.8%を占めトップで、心臓病の14.6%、肺炎の10.8%と続いた。

 人口流動については、昨年の中国本土からの移民数は260人増の3677人、女性が64.8%を占めた。新規居留許可獲得者数は196人増の1074人で、香港からが364人を占め最多だった。

 昨年の婚姻登録数は19件増の3187件、結婚率は0.1ポイント下落の4.6‰(1000分の4.6)。初婚年齢中位数は男性が31.4歳、女性が29.7歳で、いずれも0.2歳上昇。離婚登録数は62件増の1361件、離婚率は0.1ポイント上昇の2.0‰(1000分の2.0)。

 マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、世界的にみて極めて人口密度の高い地域となっている。

マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影

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