マカオ、国慶節GWの単日平均インバウンド旅客数は1.9%増の約14.3万人…平均ホテル客室稼働率87.9%

 マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は10月9日、マカオにとって最大の旅客ソースにあたる中国本土で前年より1日長い8連休となった今年(2025年)「十・一」国慶節ゴールデンウィーク(10月1〜8日)の総括レビューを発表した。

 両局の発表を総合すると、期間中の総インバウンド旅客(速報値)は114万4351人(延べ、以下同)、単日平均にして14万3043人となり、事前予測値の15万人超は未達だったものの、前年同時期から1.9%増。目標未達の要因のひとつとして、5日目に台風の影響を受けたことが挙げられる。

<2025年国慶節GW>世界遺産・聖ポール天主堂跡前一帯は多くの旅客で賑わった(写真:MGTO)

 単日最多は10月4日の19万1132人で、国慶節GWの単日最多記録を更新した。旅客ソース別では、中国本土からが全体の82.4%を占め、その他は香港からが11.2%、台湾からが1.4%、中国本土・香港・台湾以外からの国際旅客が5%。

 今年の国慶節GW期間中の平均ホテル客室稼働率は87.9%、最高だったのは10月2日の93.5%。平均ホテル客室単価は1698.8パタカ(日本円換算:約3万2400円)で、前年同時期から7.8%下落となった。

<2025年国慶節GW>観光名所のタイパヴィレッジ一体では歩行者天国が実施された(写真:MGTO)

 治安警察局によれば、マカオ半島中央部の歴史市街地区(新馬路及び聖ポール天主堂跡一帯)、タイパ島のタイパヴィレッジ官也街一帯、コタイ地区のコタイストリップ等で人流の集中が見受けられ、聖ポール天主堂跡近くで連休2日目から3日目にかけてそれぞれ短時間の交通管制措置を講じたとのこと。タイパヴィレッジ官也街一帯については歩行者天国が実施されたが、市民・旅客とも人流管理措置に協力的で、秩序は概ね良好だったとした。

 このほか、今年の国慶節GW期間中のタクシー違反検挙数は9件(乗車拒否4件、料金交渉1件、料金交渉とぼったくり同時1件、第三者による客引き行為1件、明らかな遠回り2件)で、交通事務局に引き継いだ乗客に対する非礼行為も9件あったという。いわゆる白タクの検挙数は6件。旅遊局との合同で5件の無認可宿泊施設に対する取り締まりも実施したとのこと。

<2025年国慶節GW>關閘イミグレーション入境ホールの様子(写真:マカオ治安警察局)

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