「カジノでギャンブルする」2割未満…2016年マカオ市民賭博参加調査

面積約30平方キロ、人口約65万人という小さな街に、大小合わせて38軒ものカジノ施設が建ち並ぶマカオ。年間カジノ売上は世界最大を誇る。

このほど、マカオ大学(公立)コマーシャルゲーミング研究所がマカオ政府社会工作局の委託を受けて実施した「2016年マカオ市民賭博参加調査」の結果が公表された。

マカオ市民(マカオ居留権保有者)の賭博参加率は51.5%で、前回調査時(2013年)から2ポイント上昇。最も参加率が高かったのが六合彩(日本のマーク6に相当)の36.9%で、マカオの総合カジノ施設は10.4%、スロットカジノ施設は6.5%だった。また、サッカーくじ及びバスケットボールくじは6.4%で、競馬やドッグレースなどのその他ギャンブルは2%未満。

なお、カジノでギャンブルすると回答した人の割合は過去3回の調査(2007年、2010年、2013年)を経て今回まで下落傾向が続いているとのこと。

月額平均ベッティング金額については、前回調査時60%増の808パタカ(日本円換算:約1万1500円)。中位数でみると、最も金額が大きかったのはカジノ施設の500パタカ(約7100円)、次いでサッカーくじ及びバスケットボールくじの400パタカ(約5700円)、スロットカジノ施設の200パタカ(約2800円)の順。六合彩は40パタカ(約570円)。

今回の調査は今年7月20〜30日にかけて、18歳以上のマカオ市民2000人を対象に、無作為抽出による電話調査形式で実施されたとのこと。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、越境自家用車を利用した違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の…
  2.  このほど、マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオ内に現地初となる茅台酒…
  3.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  4.  アフターコロナ2年目となったマカオの昨年(2024年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Ga…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月29日、同月14日から26日にかけて2025年第1次粤港澳(広東・香…

ピックアップ記事

  1.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun