マカオで今年初の輸入性チクングニア熱感染者確認=患者はタイ渡航歴あるマカオ人男性

マカオ政府衛生局(SSM)は8月1日、マカオで輸入性チクングニア熱の感染例が1件報告されたことを明らかにした。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の黒沙環地区に居住し、建設現場の仕事に従事するマカオ人の男性(39)で、7月23日から29日まで、家族とともにタイへ旅行に出かけていたという。現地滞在中の27日に発熱、筋肉痛のほか、皮膚に発疹が現れたことから、マカオに戻った翌日の30日に私立総合病院にあたる鏡湖醫院の救急外来を受診。1日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、チクングニア熱に感染していることが確認された。現在、患者は熱も下がり、容体は安定しており、自宅で静養中とのこと。また、マカオに戻ってから職場には出勤しておらず、同居の住人に類似の症状は出ていないという。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、マカオにおけるチクングニア熱の感染者は、記録が残っている範囲で今回が3人目。1人目、2人目の感染者はいずれも2013年に確認されたもの。

チクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカからヒトにウイルスが運ばれて感染するウイルス性疾患。臨床症状や感染モデルはデング熱と類似しているが、通常では死に至ることはないが、関節痛が患者に与える影響は厳重で、その状態が数週間から数ヶ月にわたって持続することもあるとのこと。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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