マカオ、2025年1Qの平均ホテル客室稼働率は90.1%…前年同時期から5.2pt上昇

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの今年第1四半期(2025年1〜3月)のインバウンド旅客数は前年同月から11.1%増の986万2665人(延べ、以下同)で、宿泊を伴う旅客に限ると1.1%減の403万9281人だった。

 マカオ政府統計・センサス局は4月29日、今年第1四半期のホテル宿泊客関連統計を公表。平均ホテル客室稼働率は90.1%で、前年同時期から5.2ポイント(pt)上昇。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から6.1pt上昇の93.2%、4つ星が3.4pt上昇の84.5%、3つ星が5.5pt上昇の86.6%、2つ星ホテルが3.3pt上昇の91.8%、エコノミー宿泊施設が8.7pt上昇の84.9%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が11.1%減(※大型ホテルがレノベーションに入った影響)、4つ星ホテルが0.2%減、3つ星ホテルが3.6%増、2つ星ホテルが6.1%増、エコノミー宿泊施設が9.1%増だった点も考慮する必要がある。

 今年3月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から6軒増の147軒、供給客室数は5.8%減の4.39万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の39軒で、供給客室数は全体の56.9%を占める2.50万室。

 今年第1四半期のマカオのホテル宿泊客数は前年同時期から5.4%減の357.4万人。宿泊客のうち中国本土からの旅客は3.4%減の272.1万人だったが、中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は8.1%増の29.2万人となり、このうち韓国からが9.2万人、日本からが2.6万人、マレーシアからが2.2万人、インドネシアからが0.6万人で、それぞれ16.1%、9.8%、14.7%、31.2%増。一方、タイからは1.7万人、インドからは1.3万人、米国からは1.3万人で、それぞれ9.2%、5.0%、0.9%減に。

 今年3月単月の平均ホテル客室稼働率は前年同月から5.1pt上昇の88.8%、ホテル宿泊客数は2.7%減の120.3万人、ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.6日。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

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