マカオ「13ホテル」を地元投資家が約111億円で取得…年内にも大規模改装へ

 総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は6月25日、同社が一般競争入札による売却の共同総代理店の総代理店を務めたマカオ・コロアン島の石排灣地区に位置する「13ホテル(The 13 Hotel)」について、地元マカオの投資が6億香港ドル(日本円換算:約111億円)での売却に成功したと発表。

 買い手は国際的な不動産投資経験を持つといい、今回取得した13ホテルに対する世界の著名レストランの誘致、ラグジュアリートラベラーへのアピール強化などを含む大規模リノベーションを年内にも実施し、物件のリポジショニングを行う計画とのこと。

 同社はスムーズな引き継ぎを図るため、移行前後の両方においてマネジメント会社に任命されたことも明らかにした。

マカオ「13ホテル」外観イメージ(写真:JLL)

 同社によれば、現在の13ホテルは22階建て、延床面積は約94万4993平方フィートで、199(広さ約1800〜5000平方フィートの客室196室と約1万平米のヴィラスタイルのスイート3室)の客室のほか、ジムやスパなどのレジャー施設、自動車150台、バイク40台を収容できる駐車場などを併設するという。

 JLLマカオのシニアダイレクター、マーク・ウォン氏は、今回の取引はホテル客室稼働率の改善などマカオのツーリズム産業の回復が進む状況と底力を反映したものであり、買い手が確固たる自信を持って、マカオ市場の多様化に努めていることを証明したとの見方を示した。

JLLマカオ地区シニアダイレクターのマーク・ウォン氏(写真:JLL)

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