マカオほかIR運営メルコリゾーツの親会社が2025年中期業績発表…純収入12.4%増

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(米ナスダック上場)の親会社にあたるメルコインターナショナルディベロップメント社(香港上場)は8月20日、今年(2025年)中期の監査前業績を発表。

 今年1〜6月の同社グループの純収入は前年同時期から12.4%増の199.6億香港ドル(日本円換算:約3764億円)。主な増収要因として、ゲーミング(カジノ)及びノンゲーミング(非カジノ)の両カテゴリーにおいてパフォーマンスが向上したことを挙げた。

 調整後プロパティEBITDAは前年同時期の44.9億香港ドル(約847億円)から53.7億香港ドル(約1013億円)まで増。また、前年同時期に2.532億香港ドル(約47.8億円)のマイナスだった親会社株主に帰属する利益(損失)については3.508億香港ドル(約66.2億円)のプラスとなった。

 今回の業績発表にあたり、同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、マカオ事業について、戦略的な施設改良により来訪客数と運営効率が向上し、競合優位性を一層強化できたとした上、(旗艦IR施設のひとつ、シティ・オブ・ドリームス マカオで)今年5月に上演を再開したエンターテインメントショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」が驚異的な稼働率を達成し、ノンゲーミング収入を大きく押し上げるとともに、エンターテインメントデスティネーションとしてのマカオのポジションを再認識したと述べた。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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