マカオ衛生当局、冬季も蚊の発生予防対策を継続するよう呼びかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は1月26日、冬季も蚊の発生予防対策を継続して講じるよう市民に対して呼びかけを行った。

 同局によれば、冬季は気温が低下するため、蚊の活動が停止するとの誤解されがちだが、実際には卵や成虫の形態で「越冬」戦略により冬を乗り切り、気温の上昇や雨季に入るタイミングで成長と活動を再開するため、デング熱やチクングニア熱といった蚊が媒介する感染症の伝播リスクが高まることから、冬季も蚊の発生の予防対策を継続することで、蚊のライフサイクルを根絶から遮断する必要があるという。

 また、マカオでよく見られる蚊の種類として「ヒトスジシマカ(いわゆるヤブカ)」と「イエカ」を挙げ、前者についてはデング熱やチクングニア熱を媒介する存在であり、比較的小さく清潔で動きのない水たまりを好んで繁殖し、一般的に早朝と夕方に吸血するほか、卵が乾燥や低温への耐性を持つことから、主に卵の状態で越冬し、気温が上昇して水に触れると急速に孵化するため、冬季でも少なくとも週に一度は花瓶に溜まった水を捨て、花瓶の内側を洗浄する必要があるとのこと。

 イエカはさまざまな環境の水の中、特に汚水中で繁殖し、夜間に吸血する傾向があり、通常は成虫の状態で越冬し、屋内の温かく暗い環境を好んで潜むが、デング熱やチクングニア熱を媒介する存在ではなく、市民にとっての影響は煩わしさになるとした。

 同局では、毎月マカオ域内約140ヶ所に及ぶハイリスクスポットで蚊の駆除を実施し、マカオ全域の街路の排水溝に蚊のボウフラ用の殺虫剤を散布していることも明らかにした。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人/平方キロ。今冬は比較的気温が高い日が多く、また外地との人の往来も頻繁となる中、年初からデング熱(1月6日、12日、20日)、チクングニア熱(1月7日)、ジカ熱(1月13日)と蚊がを媒介とする感染症の感染確認例が相次いでいる。ただし、これまでのところすべて東南アジアからの輸入性のもので、当地感染は出現していない。

ヒトスジシマカのイメージ(写真:SSM)

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