春節7連休の拱北・關閘ルート利用者200万人予想

温暖な好天が続いていることや広珠都市間鉄道全線開業の影響もあり、巳年春節(旧正月)「ゴールデンウィーク」に中国本土から多数の観光客がマカオを訪れるとされる。珠海出入境事務所では、マカオへの主要出入口となる拱北イミグレーションの7連休中の利用者数を約200万人と見込む。

7日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。予想利用者約200万人のうり、半数超となる110万人が中国本土住民となる見通し。

統計によると、先月(2013年1月)の拱北、横琴、湾仔の各イミグレーションの利用者数は合計900万人に達し、前年同月比3%増。香港・マカオ市民の占める割合は低下しており、中国本土住民が半数以上を占めるようになった。

珠海出入境事務所によると、今年の春節は広珠都市間鉄道全線開業後初めての長期休暇となり、温暖な好天が続いていることも重なり、中国本土住民がマカオでの観光やショッピングを楽しみたいという需要も増えそうという。旧暦新年3日目から6日目がピークとなり、拱北イミグレーションでは1日あたり30万人以上の利用者になるだろうと予想される。

また、同事務所の調査によると、平均1日2万人が広珠都市間鉄道を利用して拱北イミグレーションに到着している。列車は一編成あたり600~800人程度の乗客が利用しているが、そのうち6割が下車後直接イミグレーションに向かうという。その数は大型バス10台分に相当し、列車到着直後に一旦出入境ビル外で待機させるなどの混雑緩和対策を検討する。

拱北出入境事務所では春節ゴールデンウィーク中の秩序維持とスムーズな通関を目指すため、臨時通路の開設や警備の増強などを実施する予定。

珠海・拱北イミグレーション(資料)―本紙撮影

珠海・拱北イミグレーション(資料)―本紙撮影

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