マカオ国際空港の年間旅客キャパシティ1000万人に拡大へ…ターミナルビル南側拡張で

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の昨年(2017年)の年間旅客数が対前年8%増、開港以来最多となる716万人(延べ、以下同)を記録した。

運営会社にあたるCAMは1月13日に開催した2017年事業総括及び2018年ワークプランミーティングの席上、今年(2018年)の年間旅客数見込みを前年から約3%増の738万人に達するとの見通しを明らかにしたばかりだ。

同空港の現状の旅客キャパシティは年間600万人とされており、すでに実績が大きく上回っている状況だ。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

CAMは1月30日にプレスイベントを開催。馬有恒会長がスピーチを行い、今年第1四半期にも旅客ターミナルビル北側拡張部分の供用開始を予定しており、キャパシティが年間750万人に拡大するとしたほか、今年上半期にも旅客ターミナルビル南側部分の拡張工事について公開入札を実施する方針を示し、供用後のキャパシティは年間1000万人に拡大するとした。年間1000万人は日本の中部国際空港の実績に匹敵する規模。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCC(格安航空会社)の誘致に積極的なことでも知られる。近年、旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況だ。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

マカオ国際空港運営会社CAMが開催したプレスイベントでスピーチを行う同社の馬有恒会長=2018年1月30日(写真:CAM)

マカオ国際空港運営会社CAMが開催したプレスイベントでスピーチを行う同社の馬有恒会長=2018年1月30日(写真:CAM)

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