マカオカジノIR運営大手サンズチャイナが風災遺児のための教育支援基金設立…1人あたり約1378万円=17年台風13号「ハト」

昨年(2017年)8月23日、台風13号(国際名:ハト)がマカオへ襲来。人的、物的にも甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しい。

マカオのカジノIR(統合型リゾート)運営大手、サンズチャイナは9月12日、2017年台風13号による風災遺児の就学を支援するための基金をポルトガル系の保険会社フィデリダーデの生命保険部門と共同設立する調印式を開催した。

サンズチャイナの発表によれば、基金の総額は600万マカオパタカ(日本円換算:約8265万円)。対象となる風災遺児(児童及び青少年)は6人で、学費、課外活動参加費、学習用品等購入費などとして1人につき100万マカオパタカ(約1378万円)を提供し、持続的就学をサポートするとしている。基金の管理はフィデリダーデが担当し、費用は一切取らないとのこと。

2017年台風13号の復興支援に関し、サンズチャイナは同社名義で3000万マカオパタカ(約4億1326万円)、同社及び親会社にあたるラスベガス・サンズ会長のシェルダン・アデルソン氏のファミリー基金名義で3500万パタカ(約4億8214万円)の義援金の拠出なども実施している。

サンズチャイナとフィデリダーデが共同で風災遺児の教育支援基金を設立=2018年9月12日(写真:Sands China Limited)

サンズチャイナとフィデリダーデが共同で風災遺児の教育支援基金を設立=2018年9月12日(写真:Sands China Limited)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は10月21日、同月16日に路線バスの車内で乗り合わせていた大学生の女性(20代…
  2.  1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(マカオGP)。市街地の…
  3.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は10月19日、マカオにおけるスマート交通信号制御システム(スマ…
  4.  マカオ半島新口岸地区にある統合型リゾート(IR)「ウィンマカオ(永利澳門/Wynn Macau)…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月17日夜、マカオ域内で今年(2024年)15例目(月内10例目…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun