香港、1/2単日の新型コロナ新規感染確認数35人…昨年11/21以来最少=市中感染34人中感染経路不明が10人

 香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府は1月2日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が35人だったと発表。内訳は市中感染が34人、輸入性が1人。新規感染確認数は14日連続で2桁にとどまり、昨年11月21日以来で最少となった。市中感染のうち感染経路不明が10人。このほか、陽性予備群が40人超いるとのこと。

 第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。香港当局は昨年12月30日に香港各地にある計44棟のマンションを強制検査の対象として発表。1月2日、新たに3棟が追加された。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8924人、退院者数は7968人、死者数は150人。

 香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。この日の会見では、変異種の感染者に関する情報も明らかにされた。南アフリカ変異種の感染者が1人増の計2人、英国変異種の感染者が2人増の計10人になったとのこと。

 香港衛生当局は、近日の新規感染確認数減少について、減少ペースは緩やかで、ホリデーシーズンの家族の集まりをきっかけにしたクラスターも出現していることから、今後の趨勢は予想し難いとの見方を示した。陽性予備群が40人超いると発表されているため、明日(1月3日)は再び新規感染確認数が上昇に転じる可能性もある。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業、SJMリゾーツ社は9月21日、SJMランタンフェスティバ…
  2.  マカオ警察総局による指揮の下、税関、司法警察局、治安警察局では、今年(2023年)6月12日から…
  3.  マカオ政府は9月21日、「內港23号・25号埠頭活性化プラン」と「モンテの砦及び周辺における空間…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は9月21日、同月25日から2023〜24年シーズンの無償インフルエン…
  5.  マカオ・コタイ地区で統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオを運営するギャラクシーエンターテイン…

ピックアップ記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年9月号
(vol.123)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun