通貨供給量下落、預貸率上昇—13年12月

マカオ政府金融管理局は2月6日、昨年(2013年)12月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月から下落に転じたとする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことから、総体銀行預貸率も下落。

【マネーサプライ】
流通貨幣が1.4%上昇、通知預金が4.8%の下落。M1は前月比4.2%増加すると同時に、準通貨負債が1.7%の下落となり、通貨供給量M2は前月比1.0%の減少で4,414億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに23.7%、17.7%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.1%で前月から0.3ポイント、前年から0.1ポイント上昇、香港ドルの比重は53.3%で、前月比0.5ポイント上昇、前年比2.5ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.0%下落の4,324億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.2%増、香港ドルは変わらず、その他外貨が4.5%の減。非マカオ居民による預金は前月から0.5%増の1,741億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は8.4%増の736億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.3%上昇の6,801億パタカとなった。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比1.0%増の2,573億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ30.9%と60.9%で、金額ベースでは796億と1,566億パタカ。対外部門への融資は前月から0.5%減の2,775億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.7%と22.1%で、金額ベースでは47億パタカと612億パタカ。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は12月末時点で前月末と比較して0.4ポイント上昇の50.8%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.1ポイント下落の78.6%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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