マカオLRTマカオ半島線南部ルート紹介展実施

マカオ政府運輸インフラオフィスは新交通システム「マカオLRT」のマカオ半島線南部ルートに関する詳細プランの紹介などを行う展示会を6月3日から市内3カ所で開催する。地下化を望む声もあった市街中心部については当初予定通り高架方式を採用するとしている。


マカオLRTマカオ半島線はマカオ半島北部の關閘(ボーダーゲート)から東部沿岸を南下し、城市日大馬路から市街地を経由して南灣湖、西灣湖を経て媽閣へ至るルート。媽閣でタイパ線と接続する。今回の展示会で詳細が発表されたのは金蓮花、科學館、藝園、南灣、西灣、媽閣の6駅の南部ルートで、金蓮花駅から南灣駅までが高架方式、そこから先はトンネル方式を採用し、西灣駅、媽閣駅の2駅は地下駅を予定している。

ルート内で唯一市街地を貫通する形となる城市日大馬路について、景観や騒音などの問題を憂慮する市民の間から地下化を望む声もあったが、すでに同エリアの地下には排水施設や大型駐車場などがあることから現実的ではないとし、計画の早期具体化のために当初予定通り高架方式を採用するとしている。なお、マカオLRTは東京のゆりかもめと同タイプのゴムタイヤ式車輌が導入されることから、低騒音、低振動が実現される見込みだ。

当局では、早期に地質調査や基本設計を終え、2014年末又は2015年頭に建設工事に関する入札を実施したいとしている。

展示会の日程及び会場は下記の通り。
・2014年6月3~30日:宋玉生公園、媽閣廟前地
・2014年6月16~7月13日:友誼廣場
※見学無料

マカオ半島線南部ルート(GIT)※クリックして拡大
マカオ半島線南部ルート(GIT)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオでは例年通り5月1日に海開きを迎えた。10月31日までがマカオの遊泳シーズンとなる。 …
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun