通貨供給量、預貸率ともに上昇—14年4月

マカオ政府金融管理局は6月4日、今年(2014年)4月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、上昇に転じたとする最新統計を発表。融資総額の伸びが預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率も上昇。

【マネーサプライ】
流通貨幣が0.8%上昇、通知預金が2.6%下落し、M1は前月比2.1%減少。同時に、準通貨負債が2.7%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比2.1%の増加で4,650億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに4.9%、17.3%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.3%で前月から0.3ポイント上昇、前年から0.4ポイント下落、香港ドルの比重は49.3%で、前月から0.5ポイント、前年から5.5ポイントのそれぞれ下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.1%増の4,554億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.7%、香港ドルが1.2%、その他外貨が5.3%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から3.0%増の2,025億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は0.7%増の860億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.2%上昇の7,439億パタカとなった。このうち、マカオパタカと香港ドルの占める割合は18.6%、40.2%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.9%増の2,921億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ28.4%と62.9%で、金額ベースでは829億と1,839億パタカ。対外部門への融資は前月比3.5%増の3,062億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.8%と22.6%で、金額ベースでは54億パタカと692億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は4月末時点で前月末と比較して0.5ポイント上昇の54.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント上昇の80.4%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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