マカオ、2025年4月のインバウンド旅客数は18.9%増の309万人…1〜4月累計12.9%増の1296万人

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月21日、今年(2025年)4月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年4月のインバウンド旅客数は前年同月から18.9%増の309万2791人(延べ、以下同)。内訳は、日帰り旅客が30.1%増の175万5592人、宿泊を伴う旅客が6.9%増の133万7199人。日帰り旅客が占める割合が拡大したため、平均滞在時間は0.1日短い1.1日となり、宿泊を伴う旅客に限ると2.3日、日帰り旅客は0.2日で、いずれも横ばい。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、22.4%増の212万6212人、全体に占める割合は68.7%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が34.1%増の106万4231人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は13.4%増の65万9844人、同第三の台湾からは4.4%増の7万6721人。

マカオの観光名所のひとつ、世界遺産・セナド広場付近の様子=2025年4月本紙撮影

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は10.4%増の23万0014人。このうち東南アジアでは、フィリピン(4万3097人)、タイ(2万0463人)、インドネシア(1万9656人)がそれぞれが20.2%、24.1%、0.4%増。、マレーシア(1万4776人)、シンガポール(7888人)はそれぞれ17.6%、8.7%減。南アジアは、インド(1万2485人)が50%増。北東アジアについては、日本(8646人)が4.1%増、韓国(3万7215人)が0.7%減。長距離では、米国(1万3429人)で4.3%増。

 今年1〜4月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から12.9%増の1295万5456人。内訳は、日帰り旅客が23.4%増の757万8976人、宿泊を伴う旅客が0.8%増の537万6480人。平均滞在時間は0.1日短い1.1日となったが、内訳は日帰り旅客が横ばいの0.2日、宿泊を伴う旅客が0.1日延びて2.3日に。

 マカオでは一昨年(2023年)1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。昨年通期のインバウンド旅客数は前年から23.8%増の3492万8650人、コロナ前2019年と比較した回復率は88.6%。今後、どのタイミングで2019年水準を回復するか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。

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