マカオ、2025年上半期のMICE開催件数が29.3%増の918件に…経済効果は減
- 2025/8/21 9:11
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局は8月19日、今年上半期(2025年1〜6月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。
今年上半期のMICEイベント開催件数は前年同時期から29.3%増(+208件)の918件、参加・入場観衆数は11.2%減の42.8万人(延べ、以下同)、総使用面積は14.5%拡大の59.7万平米。
今年上半期のコンベンションの開催件数は29.6%増(+70件)の863件、参加者数は6.7%増の8.2万人。総使用面積は17.7%拡大の37.7万平米。エキジビション開催件数は3.8%増(+1件)の27件、主催者提供資料による出展者数は2822事業者、プロフェッショナル観衆は2万4690人で、このうち国際出展者(339事業者)及びプロフェッショナル観衆(3120人)がそれぞれ19.8%、20.9%増。このほか、インセンティブ活動の開催件数は10件増の28件だった。
今年上半期のMICEイベントのテーマ別分析について、ビジネス・貿易・マネジメントに関するものが全体の39.0%を占める358件で最多に。次いで、ツーリズムが12.4%の114件、ITが12.3%の113件。タイプ別では、協会・団体による会議が38.2%の351件、企業による会議が35.9%の330件、政府による会議が18.0%の165件、エキジビションが2.9%の27件。
なお、世界規模での経済の不確実性及び旅客の消費モデルの変化といった要因を受け、外地からのエキジビション観衆数が減少し、MICEイベント全体の参加・入場観衆数は11.2%減の42.8万人となり、消費総額が縮小したことから、今年上半期のMICEイベントがマカオのノンゲーミング(非カジノ)セクターにもたらした収益(推計)は前年同時期から26.5%減の約16.5億パタカ(日本円換算:約303億円)にとどまったとのこと。
同局では、経済効果を明らかにする目的で2024年第1四半期分からMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)を統計資料に盛り込んでいる。
今年第2四半期(2025年4〜6月)のMICEイベント開催件数は前年同時期から28.3%増(+106件)の480件、参加・入場観衆数は24.1%減の22.8万人。内訳はコンベンション451件(+102件)、エキジビション15件(+1件)、インセンティブ活動14件(+3件)。





















