マカオで新たにチクングニア熱感染確認3例出現…年初来の当地と輸入性合わせ32例に
- 2025/10/12 10:29
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は10月11日夜、同日マカオ域内で新たに3例のチクングニア熱感染例(当地2例、輸入性1例)を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は3日ぶりで、当地感染例に限ると5日ぶりのこと。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて32例となり、内訳は当地感染が8例、輸入性感染が24例。
当地感染例の1人目の患者はマカオ半島北部の關閘エリアにあるマンション「如意閣」に居住するマカオ人の男性(68)で、10月9日夜から微熱、下肢の筋肉痛、全身の倦怠感が現れ、10日夜に私立総合病院の鏡湖醫院を受診。同院で受検した血液検査の結果が11日朝に判明し、感染確認に至った。
当地感染例の2人目の患者はマカオ半島西部のカモンエスエリアにあるにあるマンション「賈梅士花園大廈」に居住するマカオ人の女性(62)で、10月11日に全身の皮膚の発疹と脚部痛の症状が出現し、同日公立総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診。診療で発熱も確認されたといい、同院で受検した血液検査の結果が同日中に判明し、感染確認に至ったもの。
上述の2人について、疫学調査により潜伏期間中の外遊歴がなかったことが明らかになっているとした。
輸入性感染例の患者はマカオ半島北部の關閘エリアにあるマンション「寶暉海景花園(寶發閣)」に居住するマカオ人の女性(68)で、10月4日から8日にかけて家族とともに親族訪問のため広東省開平市を訪問。マカオへ戻った後、10日夜に発熱、関節痛、筋肉痛の症状が現れ、症状が11日朝まで続いたため、同日仁伯爵綜合醫院を受診。同院で受検した血液検査の結果が同日中に判明し、感染確認され、患者の外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断に至った。
目下、3人の患者の容体は安定しており、いずれも公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)で入院治療中とした。同局では、患者の自宅及び主な活動場所周辺で蚊の発生源調査及び予防的な蚊の駆除作業を行うとともに、当地感染例については患者の自宅付近をリスクエリアと位置付け、他の症例がないか捜索も実施する予定とのこと。
今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日のマカオにおける輸入性感染確認例では、広東省江門市渡航歴のある患者が目立つ。年初来のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が17例となっている。























