マカオ税関、運び屋による密輸事案を2週間で18件摘発
- 2025/10/13 21:11
- 社会・政治
澳門海關(マカオ税関)は10月12日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対してIT技術を採用するなど水際における法執行を強化して臨む中、直近2週間(9月26日から10月9日まで)にマカオと中国本土との間の主要な陸路の玄関口にあたる關閘及び港珠澳大橋マカオ側イミグレーションで運び屋による密輸事案を18件摘発したと発表。
発見に至った密輸品の内訳は、中古電子製品991点、未検疫食材9.16キログラム、中国白酒9本、シガー約6006グラム、コスメティック製品68個とのこと。越境自家用車の中に隠してマカオへ中国白酒の密輸入を図ったケースや出境ルート上にある税関検査場において徒歩での通関者の不自然な様子などから呼び止め検査したところ着衣の下に隠したり、土産物店の手提げ袋に偽装してマカオから中国本土へ密輸出を企図したものだったとのこと。

上述の18件の密輸事案に関与した18人は18〜60歳のマカオ居民、香港居民、中国本土居民で、全員を対外貿易法違反で起訴済みとした。
一昨年(2023年)初頭のウィズコロナ転換による水際措置の緩和に伴い、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、いわゆる運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、物品を着衣の下に隠すなどの手口や越境自家用車の悪用が目立つ。
税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守及び報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう重ねて呼びかけを行うとともに、今後も水際における各種取り締まりを強化体制を維持していく考えを示した。























