マカオで新たにチクングニア熱感染確認2例出現…患者に広東省渡航歴
- 2025/10/18 15:49
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は10月18日未明、前日(17日)マカオ域内で新たに2例のチクングニア熱感染例(いずれも輸入性)を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は6日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて34例となり、内訳は当地感染が8例、輸入性感染が26例。
輸入性第25例の患者はマカオ半島北部の祐漢エリアにあるマンション「銀海閣」に居住するマカオ人の女性(76)で、9月23日から10月10日にかけて広東省中山市を訪問。マカオへ戻った後、15日夜に頭痛と倦怠感、16日には発熱と皮膚の発疹、関節痛の症状が現れ、17日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診。同院で受検した血液検査の結果が同日中にチクングニアウイルス陽性と判明し、感染確認に至った。
輸入性第26例の患者はマカオ半島政府の沙梨頭エリアにあるマンション「華蘭臺(第2座)」に居住し、内装工として自宅付近で勤務するマカオ人の男性(61)で、10月7日に広東省順徳市の訪問歴があった。マカオへ戻った後の13日夜に倦怠感と頭痛、14日には皮膚の発疹の症状が現れ、17日に自宅近くにある公立のクリニックを受診。同院で受検した血液検査の結果が同日中にチクングニアウイルス陽性と判明し、感染確認に至った。
同局では、上述の2人について、患者の外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断。目下、2人の患者の容体は安定しており、入院治療の手配を済ませたとのこと。また、患者の自宅及び主な活動場所周辺で蚊の発生源調査及び予防的な蚊の駆除作業を行うとともに、当地感染例については患者の自宅付近をリスクエリアと位置付け、他の症例がないか捜索も実施する予定とした。
今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日のマカオにおける輸入性感染確認例では、広東省江門市渡航歴のある患者が目立つ。年初来のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が18例となっている。























