マカオ、2025年3QのGDP速報値公表…8%増の約2兆円に…コロナ前同時期の92.6%まで回復

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は10月31日、今年第3四半期(2025年7〜9月)のマカオの域内総生産(GDP)の速報値を公表。

 同局では、観光ピークシーズンにあたる夏休みの恩恵とマカオのツーリズム業の発展が好調を維持したことから、今年第3四半期のインバウンド旅客数は顕著な増を記録し、サービス輸出のさらなる上昇を牽引。加えて、地元の民間消費が堅調に推移したことで、マカオ経済全体は安定して成長を続け、着実な成長基調を維持したとの見方を示し、今年第3四半期のGDP速報値は1038.6億パタカ(日本円換算:約1兆9968億円)で、前年同時期から実質8.0%増となり、コロナ前2019年同時期の92.6%まで回復したという。

 主な構成要素別の分析では、今年第3四半期のインバウンド旅客数が13.6%増となったことを受け、サービス輸出全体が10.5%増に。内需面についても、政府最終消費支出と民間消費支出がそれぞれ2.7%、0.8%増。一方、民間建設プロジェクトが減少した影響により固定資本形成総額は26.1%減だった。

 今年1〜9月のマカオのGDP速報値は前年同時期から実質4.2%増の3013.3億パタカ(約5兆7933億円)、2019年同時期からの回復率は88.4%。

 同局によれば、今回のデータは速報値で、翌月(11月)14日に修正後の詳細結果をあらためて公表するとのこと。

マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影

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