マカオを中継地とする覚醒剤密輸事案摘発…運び屋の男女4人逮捕、体内に隠す手口

 マカオ司法警察局は12月19日、マカオを中継地とした覚醒剤密輸事案1件を摘発し、中国本土及び香港出身の男女4人(40〜50代)を逮捕したと発表。

 同局によれば、ある越境薬物密輸組織が”運び屋”を使ってマカオへ薬物を密輸入し、マカオを中継地として、近隣地区への密輸出を企図しているとの情報をキャッチし、捜査を経て、運び屋に従事する中国本土出身の男女2人の身元を特定に成功したとのこと。

 12月17日夜、同局の捜査員が上述の男女2人がマカオへ入境した後、マカオ半島の北区にあるホテルへチェックインし、客室に入ったことを確認し、配備を敷いていたところ、香港出身の男女2人が当該ホテル客室に入り、先に入った2人と合流していたことがわかったことから、香港出身の男女2人が客室を出たタイミングで摘発を実施。

 この際、香港出身の男女は、薬物を体内に隠すために用意したとみられる物品を多数所持。また、客室を訪問した理由について、相手側に薬物を渡すためだったと供述。また、ホテル客室内には、中国本土出身の男女2人がおり、室内から体内に隠すために準備されたとみられる”アイス”と呼ばれる覚醒剤が入ったカプセル状の物品が5点見つかったという。その後、中国本土出身の女が体内からカプセル状の物品を1点排出し、本件で発見に至ったアイスの重量は包装を含めて約330グラム、末端価格にして約99万パタカ(日本円換算:約2000万円)相当分に上った。

 同局の捜査により、上述の4人はいずれも越境薬物密輸組織の指示と手配を受けて動いた運び屋で、香港出身の男女2人が香港の上役から薬物を受け取り、マカオへ密輸入した後、マカオで中国本土出身の男女2人にカプセル状にした薬物を手渡し、体内に隠す方式でマカオを離れる予定だったことがわかったほか、4人に対する尿検査の結果、香港出身の男女2人から陽性反応が出たとのこと。

 同局では、捜査で得られた情報から、上述の4人全員について麻薬・向精神薬密売罪で検察院送致するとともに、他の本件に関与したとみられる人物の行方を追っているとした。

警察が公開した証拠品=2025年12月19日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオは人口約69万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  2.  マカオ政府体育局は3月3日、(2026年)3月30日から4月5日にかけてマカオで開催を予定してい…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は3月2日、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”行為に対し、IT技術を活…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月2日、2025年11月〜2026年1月の雇用統計を公…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月2日、2026年1月の訪マカオ外客数(インバウンド旅…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、昨年(2025年)12月の月次及び年間のカジノ売…
  2.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月23日、新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の整備構…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月19日、国際旅客誘致策の一環として2024年と2025年に実施…
  5.  マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2025年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。  …

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2026年3月号
(vol.153)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun